アラフィフ手前で自転車沼に嵌ったオッサンらいだぁ~

見たまま自転車に嵌ったオッサンのサイクリング日記です。

オッサンらいだぁ~、半泣きになる…。

みなさん、こんにちは!

 

ホイールを替えてからというものの、想像以上に坂が登りやすくなり、これは結構、峠でイケるんじゃね?と思う日々。

どこか面白そうなコースを辿って峠を登って帰ってくるコースはないものか?と思案していると、以前より行ってみたかった”パン工房シロクマ”が再開したという情報を見つけたので、まずはシロクマに行く事を決め、じゃぁ、そこから登れる面白そうな峠は?と探してみると、自転車仲間の中でかなり登りごたえがある峠と聞いた”白石峠”を見つけたので、シロクマで補給した後に白石峠で腕試しをする事にしました。

シロクマまでは荒川からアクセスする事にして、荒川を走るんだったら榎本牧場へ行こう!と思いつき、出発→彩湖から荒川→榎本牧場→物見山→パン工房シロクマ→白石峠という、自分の中では、我ながらなかなか面白そうじゃね?なコースが出来上がりました。

 

さて、榎本牧場のオープンは9:30ですのでそれに合わせて朝早く出発します。

朝早くとは言え、平日の環七は車が多く、非常に走りにくい…。(^^;

彩湖に辿り着いただけで、結構疲れが…。

ただ、この日の地獄はここからでした……。(@@;

この日の荒川峠は斜度がどうも5%ぐらい上がっている様で、自転車が前に進まない……。(><;

凄まじい向かい風で、まず、アウターで走れません。インナーに入れてヒィヒィいいながら一生懸命漕いで17kmとか18kmぐらいしか出ない状況で、気を抜くと15kmぐらいまでスピードが落ちてしまう始末…。(><;

榎本牧場に到着したのは予定より1時間オーバーの10時半…。

すでに疲労困憊状態です…。

この世の坂が50%増加していいので、この世の向かい風を50%減らして欲しい…。

ただ、疲労困憊の身体にジェラートの甘さが染み渡り余計に美味しく感じます…。(^^

 

榎本牧場でゆっくりしたい所ですが、ゆっくりするだけ時間が押してしまうのでジェラートを食べ終わったらすぐに出発します。

榎本牧場からは荒川を離れ西へ西へと進みます。

風は向かい風ではありますが、インナーに落とすほどでは無くなりました。

まぁ、向かい風なのでテンションは下がりっぱなしですが…。(^^;

暫く走ると丘らしきものが見えたので、googleマップを確認すると、物見山でした。

さぁ、まずは軽~くヒルクラだ!

 

……ア、アレ……。

ゼェ、ハァ……。

楽な坂だって聞いていたのになぁ……。

ホイールも替えたし…、こんな筈では…。

 

……ナメすぎてました…。(^^;

心構えって大切です。

それなりの心構えであれば、ペース配分を考えての落ち着いたペダリングで淡々と登っていたんでしょうが、ナメていたので、ガシガシ踏み込んで脚をずいぶん削って、疲れ果てるハメに…。(^^;

 

物見山を登り切ったら、待望の下り。

それまで、向かい風やら登り坂の高負荷の運動ばかりだったので、この日初めて楽な瞬間でした…。

少し下ったら、右折して西へ向います。

この時、そこ辺りは桜満開の時期で景色も良く、気温もポカポカしていて、なんともノンビリした感じです。

向かい風でなければ!(><;

正直、ウンザリでした…。(^^;

 

そして、ヘロヘロなりながらも第二の目的地”パン工房シロクマ”に到着!\(^o^)/

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 平日ですが、サイクリストもちらほら。地元の方も多く来ていて、パンもいくつか売り切れていました。

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 常時向かい風を80kmも走ってきたので腹は減りまくり。なので、パン4つ食べても大丈夫!

左から定番人気の”ごぼうパン”、見た目激旨そうなので買った”生姜焼きパン”、甘いものが食べたかったので”くまさんのほっぺ”、名前に惹かれて買った”バーモントカレーパン”。

ごぼうパンはごぼうをマヨネーズで和えたものがふわふわのパン生地にのっており、ごぼうの歯ごたえとふわふわのパンの食感がなんともいい感じで、流石は定番人気です。(^^

生姜焼きパンは、名前のまま生姜焼きをパンで挟んだものですが、生姜焼きの味付けがやさしく、これまた旨い!私が買ったのが最後の1個だったので、人気なんでしょうね~。(^^

くまさんのほっぺはふわぷにのパン生地のクリームパンで、これまた食感がいい!(^^

そして、バーモントカレーパン。一般的なカレーパンと違って揚げてはなく、中のカレーは私好みの具がゴロッとした家庭で作ったカレーがそのまま入った様な感じで、味はバーモントカレーというだけあって、まろやかな感じでやさしい。今まで食べたカレーパンの中では最高です!(個人的感想w)

一様にやさしく美味しいパンです。なんとも心落ち着きます。(^^

目の前の里山を眺めながら、腹が満たされてくると”今日はもうここで終わりでもいいよな…”という考えが頭をよぎり始めます…。(^^;

正直、向かい風で疲れきってました…。(^^;

これから白石峠に行くには10km以上走らなければならず、そこから峠を登るなんて、当時の自分にとっては狂気の沙汰です。

それでも、折角ここまで来たのに帰るのも勿体無い気がするし…。

よし、入口だけ見に行こう!という事にしましたw

 

ときがわ町を目指してときがわ町役場の所を左折すればあとは1本道です。

向かい風はやや収まりましたが、やや登っているので、ツライさが変わらない…(><;

斜度も段々と上がってきます。その途中ですが、一つの建物が目に入りました。

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有志によって作られたサイクリストのオアシス”ときがわベース”です。(^^

こんなとこだったんだ…。

とりあえず時間押し気味なので、ドリンクだけ補給して再出発します。

そこから先はまた斜度が上がり時折7%前後の坂が出てきます。

フレッシュな足だと何でもないんですが、色んなものが重なって疲労困憊で、かなりツライです…。(^^;

そして、とうとう到着しました。

白石峠の入り口…。

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さて……。

 

どうするか……。

 

……

 

……

 

……

 

……行くか……。

 

正直、この時点で90km。それも向かい風と登り基調の中を走り続けて疲労は溜まりまくってますが、ここまで来といて帰るのはもったいない気がして…。(^^;

私が入り口で迷っている間、2台程ロードが登っていくのを見ているとなんだかウズウズしてきます…。(^^;

まぁ、無理そうだったら途中引き返してもいいやと挑戦する事にしました。

ただし、当日持って行ってた鍵が1.2kgという重い鍵だったので、それは標識の根元に掛けて置いて行って軽量化を図りますw

 

一呼吸置いたら意を決して登り始めます。

……いきなりツラい……。(><;

登り始めたらすぐにガーミンの斜度は10%を指して、そこから全く落ちません…。

道中、白石峠から○○kmの標識があり、つまり後どのぐらい走れば峠に到着できるかが分かるんですが、序盤でこれをみてはダメです。

一生懸命半泣きの状態で漕いで、もう大分登ったんでは?と思っても、実の所、まだ1kmしか登っていないなんて事実を知った時、心からミシミシッ!という音が聞こえました。(^^;

先にも述べた通り、無理そうだったら引き返せばいいやなんて思って登り始めたものの、やはり登り始めると、なんとか登りたい気持ちが強くなってきます。

もう出来る事は無心にクランクを回し続けるだけです。

回し続けていれば、いつかは峠に着く!……ハズ……。(^^;

とにかくあと○○km標識は見ない様にします。

半分を過ぎたぐらいでしょうか?クランクが少し軽くなった気がしたので斜度を見てみると7%を指してました。

その頃、7%というと楽には感じない斜度でしたが、さすがに二桁斜度が続くと緩い登りに感じます。(^^;

まぁ、緩く感じる様になったとは言え、それまで貯めた疲労は半端ではなく、やはり無心に淡々とクランクを回すしかありません。

そうこうしてる内に目に入った看板が"白石峠から2.0km"。

あと2km頑張れば白石峠!もうここまで来たら引き返すなんてありえない!

…なんというか、ロードバイクはメンタルです。

疲労困憊、脚は限界でクランクを淡々と回すのがギリギリな感じだったんですが、標識を見ただけで、なんだかイケそうな気がしますw

そして、パラグライダーの飛行場が見えて峠が近い事を感じ取りました。

あとひと踏ん張り!

が、目の前には真っすぐ続くキツめの坂…。

ロードバイクはメンタルです。

途端にギリギリな状態に戻って、またも半泣きになります…w

最早、淡々とクランクを回せる状態ではなく、もう意地だけで必死にクランクを回すというより、力の限り踏み続けると言った方がいいかもしれません。

そして……

 

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づ…づいだぁ…… 。(T▢T

なんとか脚つきなしでフィニッシュ!

序盤でくじけそうになりながらも脚つきなしで登れたのは、正直、自分で自分を褒めてあげたい気持ちです!!

タイムは38分。まぁ、マズマズか…?

そもそもTTしてた訳ではないというか、TTなんてできるコンディションではなかったし…。(^^;

暫し峠付近で休憩しますが、白石峠自体景色がいい訳ではないので、しばらくすると飽きてしまうので動き出すことにしますが、選択肢は2つ。

1.素直にさっさと下山して帰路につく。

2.ヘロヘロ状態の身体に鞭打って、もう少し頑張って堂平山の絶景を目指す。

 

ん~~~~~~~~~~~~。

 

2だな。

 

2km弱登るだけで絶景が見られるのに帰ってしまうのはもったいない

つくづく自分は貧乏性だなと実感します…。(^^;

 

白石峠から堂平山山頂へ向かう坂の斜度はそれまでに比べたらユルユルなので、脱力ペダリングで登って行けます。

登り始めてすぐにパラグライダー場があります。

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 はぁ~頑張ってよかった!\(^o^)/

こういうご褒美があるから坂が苦しくても登れるんだと思います。(^^

山頂はまだ登った先なので、どのような景色が広がっているのか楽しみになります。

斜度もキツくないので、さっきまでの疲労はどこへ行った?といった感じでクランクを回せていきます。

つくづくロードバイクはメンタルです。(^^

しばらく登ると天文台が見えてきます。

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到着!!\(^o^)/

360のパノラマビューイングです!

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 しばらくボォー( ゚Д゚)と景色を眺めます。

ああ、ここまで来て良かった……。(^^

そして、ふと考えます。

これからまた90km以上走って帰らないといけないのか……。(^^;

 

さぁ、ここからは漕がなくていい下り。

気持ちよく下っていきます。

それまで、向かい風か坂しかなかったので、至福の時間かも知れません。

だがしかし!

それは突然でした…。

 

軽トラがカーブで膨らんで曲がって来やがった!!

 

今思い出してもあのクソ軽トラは許せない!!

まず、そのまま走っていたら正面衝突は避けられない状況だったので、左へ避けたんですが、避けた先は谷……。

空飛ぶ能力あれば、そのまま飛ぶのも悪い選択ではないんですが、生憎、そんな能力は習得してません。クソ軽トラを何とか回避して右へ戻したんですが、今度は壁…。

もうダメだ…と思った瞬間壁の手前のぬかるみに前輪が嵌り込み一回転。

運よく?悪運強く?とにかくまともに壁に突っ込む事だけは避けられました。

ただ、一回転した時に”ゴツッ!”と頭に衝撃がありました。

壁に頭をぶつけたらしく、この時程メットをありがたく思った事はありません…。

メットを被っていなかったら……(@@;

とにかく、体はなんともない。

自転車は……何ともない様だ……ホッ……。( --)=3

とりあえず、自分がそのまま自走で帰れる事が確認できたら、何事もなかった様に走り去ったクソ軽トラに対して怒りがフツフツと沸き立ちます。

あんのぉクソ軽トラぁぁぁぁぁっ!!

怒りのあまりクソ軽トラを追いかけようと再び坂を駆け上がろうとします。

したんですが……。

すでにかなり色んなものをすり減らしている状態なので、もう、無理でした…。(^^;

ロードバイクはメンタルとはいえ、ネガティブ方向である怒りは力にならない様です。

 

……帰ろう…。

 

ただ、白石峠を過ぎた先の10%を超える坂が続く下りはブレーキを離せば一気に加速するし、止まらないからと言ってキツくブレーキを掛ければ後輪がロックしたり、前につんのめってしまうし、カーボンホイールなのでブレーキ熱も気になる。そして、ブレーキを掛けやすくするために下ハン握ってると首が痛くなる。

ものすごく疲れました…。(--;

 

白石峠の入り口まで戻ってきたら、軽量化の為に置いて行った鍵を回収して再び下り始めます。

そこから先は斜度はキツくても7%ぐらいなので、楽です。

なだらかな下り坂最高~!\(^o^)/

少し下ったらときがわベースでしばし休憩をとります。

サイクリストの有志によって作られただけあって、自販機にクリートが売っていたのは驚きです。

こんな所が各地にあればいいですねぇ。(^^

 

もう、疲労困憊なので2時間ぐらい休憩したい所なんですが、そんなに休憩をしたら自宅に帰り着くのは真夜中になってしまいます。なので、鉛の様に重い体に鞭打って出発します。と言っても30分以上休憩してたんですが…。(^^;

 

ただ、そこからは下り基調なのと風向きが変わらないので、今度は行きと違って追い風となり、楽にスピードに乗れます。\(^o^)/

ただ、googleマップで検索したルートが距離優先のルートだったので、途中迷ってしまうハプニングもありました…。(^^;

とは言え、なんとか環八まで帰ってこれたら後は追い風に乗って南下して途中左折して少し走ればいいだけ~~~\(^o^)/

 

……だったんですが、そこに思わぬ伏兵が現れました。

それは……雨。(--;

天気予報では降水確率20%で夕方までは降る気配はなかったんですが、結構な雨が降ってきました。

この時ホイールを替えて初めて経験する雨でした。

ブレーキを強く握っても止まらないぃぃぃぃぃっ!(><;

ブレーキを掛けた時の空走感は恐怖です。(@@;

ブレーキを掛けてもどこで止まるのかが読めないので、ノロノロとしか走れません。

あともう少しで自宅なのに。

それとブレーキ以外に白線、グレーチング、マンホールと滑りやすい場所に疲労困憊のメンタルがゴリゴリ削られていきます…。

 

なんとか自宅に帰り着いたのは21時前…。

走行距離 198.6km

獲得標高 1424m

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あと少しで200kmだったのと、ヤビツ峠より高い峠に登れたのはすごく自信になりました。

ただ、雨にずぶ濡れの自転車…。

放っておくわけにはいきません…。

自分もずぶ濡れになって、クタクタのヘロヘロですが、メンテをしなければなりません…。(^^;

 

もう……半泣きです……。

 

 

 

駄文読んでいただきありがとうございました!