アラフィフ手前で自転車沼に嵌ったオッサンらいだぁ~

見たまま自転車に嵌ったオッサンのサイクリング日記です。

オッサンらいだぁ~、再び夢の地へ。

みなさん、こんにちは!

 

今年は、春から3ヶ月連続で、普段は面倒くさいとやらない輪行をして、4月は白馬、5月は蔵王、6月は磐梯吾妻と遠出をしてきました。

その甲斐あってか(蔵王ヒルクライムは中止になりましたが…)、世界が広がったし、何よりも素晴らしい絶景を堪能する事が出来ました。

しかし、その所為か、目は、見事に肥え太り、前回綴った福島ライド以降、多少のいい景色では心が波立たなくなっていました…。(^^;

絶景への渇望は大きくなる一方なんですが、とりあえず、心が波立つであろう絶景で思い当たるのは、乗鞍、美ヶ原、そして前年の秋口に行った渋峠でしょうか?

とは言え、どこも気軽に日帰りで行ける場所ではありません。

乗鞍、美ヶ原に行くなら宿泊を入れてじっくりライドしないと勿体ない。

私の仕事柄、夏は忙しくなる傾向にあるのと、夏休み期間に入れば宿泊するのは金が掛かる。(^^;

渋峠に至っては、噴火警戒レベルが上がってしまい、一度は解除された通行止めが一日で通行止めになり、それ以来ずっと通行止めのままという始末…。

暫くは絶景を求めてのライドはお預けだな~と思っていたところでした。

ある日、渋峠の通行止めの情報を何気なく見た時でした。

”通行規制 万座温泉三叉路~草津殺生河原間”

ん?待てよ…?

万座温泉三叉路って、確か万座道路と合流する所…。

早速、グーグルマップを確認…。

……

………これ、良いんじゃね?

殺生河原~万座三叉路の絶景は楽しめないものの、万座三叉路から先の絶景は楽しめるし、何と言っても、万座道路の途中少し外れた所にこれまた絶景で有名な毛無峠がある!

北陸新幹線長野駅まで輪行して、万座道路経由で渋峠へ行って、帰りはそのまま反対側へ下りて行って長野駅に戻るという形であれば、輪行袋などある程度の荷物は駅に置いていけるので、ライド中は身軽に走れる。

ナイスアイデア!\(^o^)/

 

という事で、前回、一緒に福島ライドをした自転車仲間が渋峠に行きたがっていたので、誘って渋峠ライド敢行です!

 

朝一のかがやきに乗って長野へ向かいますが、長野まで1時間半弱で到着するので、7時半過ぎには到着します。

輪行解除したら余計な荷物はロッカーに入れて8時過ぎには出発です。

まずは長野駅から県道58号をひたすら真っすぐ走り、途中から国道403号に入るのでそのまま須坂まで走ります。それまではほぼ平坦です。

須坂に入ったら県道58号を高山方面に向かいます。

県道58号に入ったら13km程走ったら、コンビニに立ち寄ります。

何故なら、そこから先、補給できる場所が暫くなくなるからです。(^^;

季節は夏。ダブルボトルにしてますが、間違いなく足りなくなる…。

だから、凍らせて売られているスポーツ飲料系のペットボトルを一本購入してバックポケットに入れます。

背中が適度に冷やされて、熱中症対策にはいいかもしれません。

補給を終えたら出発しますが、道は徐々に登り始め、暫く2~3%ぐらいが続くんですが、気が付けば7%ぐらいの斜度になってます。

コレが9km程で、地味に堪えます…。(^^;

高山温泉郷まで着いたら万座道路方面に分岐していよいよ登りが本格的になります。

因みに分岐のもう一つの方は以前渋峠を登った後に下ってきた道で、下ってきた感想としては、二度とは下りたくないし、登りたいとは思わない…(^^;

ただ、ルートとしてはヒルクライマーの間では人気があるルートの様で、なんでも景色が良いとか…?

え?一度通った道ではないかって?

だって、あの時は急傾斜と道の狭さと路面の荒れようにゆっくり下るのに必死になって景色を楽しむ余裕なんてありませんでしたから!(`・ω・´)キリッ

さて、話を戻して、万座道路は本格的な登りが始まりますが、のっけから斜度は2桁を超えて落ちません…(^^;

一気に体温が上がり、ジャージの前はフルオープンさせて登ります。

登っていく内に高校生らしき集団と遭遇。

パンクでもしたのか端に寄っていたので、そのまま挨拶をしてパス。体温が上がり過ぎないようゆっくりとしたペースで登り続けます。

序盤は景色がいい訳でもないので、暑さも相まって耐え忍ぶライドになります。

暫くすると先ほどパスした高校生たちがすごい勢いで追いついてきて、そのまま追い抜かれます。

いやぁ、若いってスゲーなー(;゚Д゚)

オッサン二人はコツコツとペダリングを続けます。

だがしかし、暫くすると高校生の集団は見事にバラけており一人はすでに息も絶え絶えな状態で、程なく追いつきました。

いやぁ、若さ故だなー(^^;

話を聞くと地元の高校生で、一番遠い者は上田からやって来たらしく、須坂までで40kmと考えると、私たちが都民の森に登りに行くのと同じ感覚なんでしょうか?

まぁ、登る山の大きさは段違いですが…(笑)

暫く登ると、先行していた別の高校生達が待っており、合流して登る事となりました。

 先行していた高校生はかなりの脚力の持ち主で、時折とんでもないスピードで登っていきます。

それを見て、最初はあれじゃ最後まで持つもんかと思っていましたが、いくら走っても全く疲れたそぶりを見せません。

いやぁ、若さっていいなぁ…(´▽`)

とは言え、一方ヘバっていた高校生は

渋峠がこんな所とは思わなかった…。来るんじゃなかった…。」

と、弱音を吐いておりました。(^^;

渋峠だよ?憧れの場所だよ?

簡単に来れない身としては絶対に出ない言葉です。

気が付けば2桁の斜度は無くなり、道も尾根沿いになり視界も開けて絶景を拝む事が出来る様になります。\(^o^)/

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 標高は1900m程になり雲が近くに見えます。

斜度が緩んだせいもありますが、やはり絶景を見ると不思議と身体が楽になります。

しばらくほぼ平坦に近い状態が続くと分岐点が現れます。

まっすぐ進めば万座温泉そして、右へ逸れれれば一つ目の目的地、毛無峠です。

ここで渋峠へ向かう高校生と別れて、毛無峠へ向かう事になりますが、

「あ、折角だから自分たちも行くッス!」

若い力同行続行です。(笑)

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毛無峠までは3.5km程の下り。分岐してすぐは道はキレイなんですが、進むほどに落石などがあり荒れてきますので、運転には注意が必要です。特にコーナーでは砂利に乗って落車の可能性もあります。

ただ、景色は近づくにつれて凄くなります。

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毛無峠到着です!\(^o^)/ 

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荒涼感が日本とは思えない!まさに絶景!

噂ではなかなか天気に恵まれない事が多いらしく、雲が多いもののこれだけ見渡せるのは幸運なんでしょう。

風が元々強いらしく、私達が到着した時も結構な風が吹いていました。

それを狙ってか、ラジコングライダーを飛ばしている人達が多く居ました。

そして、ネタとして有名な……

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グンマー帝国の国境!

危険なので立ち入ってはいけないそうです!(笑)

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高校生たちも毛無峠に来たのは初めてらしく、テンションが爆上げしていました。

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これだけでも今回のライドに来て良かったと思える絶景ですね。

とは言え、あとひと踏ん張りすれば渋峠。景色をある程度堪能したら毛無峠を後にしてきた道を分岐点まで戻ります。

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分岐に戻ってからはアップダウンを繰り返しながら万座温泉に入ります。

そこでトイレ&補給が出来ればと考えていたんですが、メインの営業時期はスキー場がオープンしている時期で、夏は閉店または閉館している所が多いらしく、もし開いてなかったらヤバイという状況だったんですが、万座プリンスホテルが開いており、そこの売店で切れかけた水分の補給とトイレで用を足すことが出来ました。

 

補給を終わらせたら、まずは万座三叉路まで登ります。

傾斜は7%程の九十九折で、フレッシュな足であれば何でもない坂ですが、さすがに2000m近くまで登ってきた足では、なかなか辛くなります。いや、高校生のペースについて行こうとするから辛いのか…?(^^;

そして、万座三叉路に到着。

そこからは定番の渋峠ルートです!\(^o^)/

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万座温泉から登ってきた九十九折が見えます。

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これぞ渋峠という風景です。天気は芳しくありませんが、それでも別格の風景です。

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白根山の火山活動、治まってくれないかな…。

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初めて渋峠に来た自転車仲間は、このどこまでも続くような道が見渡せる風景に圧倒されてました。

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草津からのルートが通行止めだからと言って諦めなくて良かった!(T▽T)

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後ろを振り返ればこの風景!
曇りでもこの風景です。晴れていれば、そりゃぁもう……。

そして、またやってきました……

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標高2172m、国道最高地点!\(^o^)/

今年は来れないと思っていただけに達成感も一入です。(^^

まぁ、草津からのルートに比べたら厳しい道でしたが…。

 

さて、この後は渋峠ホテルへ行き休憩です。

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さぁ、飯食うぞ!……と思ったら、あれ?食券販売機に軽食類が無い……(@@;

「今、食事類はやってないんですよ。」

エエエエエエエエっ!?(゚Д゚;)

どうやらランチタイムが過ぎてしまったらしくドリンクの提供と若干売れ残ったパンしかない状態らしい…。

万座プリンスで若干の補給はしたものの渋峠ホテルで昼食を摂る予定にしていたので、そんなに大した補給はしておらず、意外なところでピンチ!(゚Д゚;)

すると、見かねたホテルの方が、

「あぁ、でも、ご飯ものだったら出来ますよ。」

と救いの手を差し伸べてくださって…

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メンチカツカレー!を超おいしく頂きました。(^○^)

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2枚目の証明書を購入して、

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インディー君と戯れる定番の行動。

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突然変異するって……。(^^;

…っていうか、昨年と注意書きが変わってるし…。わざわざ定期的に文言を変えてるのか…?(笑)

 

十分に休憩を取ったら、長野へ向けて下っていきます。

高校生たちを先行させたんですが、若さ故か?弱音を吐いてた彼もとんでもないスピードであっと言う間に遥か彼方へ消えていきました。

オッサン二人は安全マージンを取った大人の走り方で下ったので、高校生とは意図せずそこでお別れとなりました。(笑)

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下りでの渋峠的な眺めは横手山ドライブインが最後になります。

ココから見える谷底は迫力です!

そこからは7%ぐらいの下りで、道が広いので、凄く気持ちよく下れます。

渋峠的な景色は無くなりますが、美しい森の中を抜ける感じで、これもまたいい感じです。(^^

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白樺の林が美しい…

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迫力の橋です。

 

畑と民家が見えたら峠道も終わりです。

峠道が終わったら寄り道をします。

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和洋折衷な佇まいの猿座カフェというところでスイーツを補給。リンゴのケーキ・リンゴのソフトクリーム添えです。

酸味があり、サッパリと食べられるので夏にはピッタリのスイーツです。(^^

 

猿座カフェを出たら後は長野駅までひたすら走るのみです。

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ただ、平地が続くものだと思っていたら、ずっと微妙に下っており、想像以上にスピードが乗って気持ちよく走れます。

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田んぼの広さも半端ない…。

 

微妙な下りは行きで登り始めた須坂まで続き、自分が予想してた時間を遥かに超えて到着しました。

あとは勝手知ったる道。予約している新幹線の時間までかなりあるのでゆっくり長野駅へ向かいます。

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最後は雄大千曲川で締め。

 

走行距離 114km

獲得標高 2284m

 

今回は暫くは行けないと思っていた渋峠に行けて本当に良かったですね。

正直、ルートとしては初心者にはかなり厳しいルートとなりますし、坂に慣れている人でも、水分、補給食等の準備はしっかりしておかないと危ないルートだと思います。

ただ、毛無峠渋峠と普段ではなかなかお目にかかれない絶景が待ってますので、行く価値は十二分にあります!

 

もし、渋峠に行きたいけど諦めていた方がいらっしゃたら、挑戦してみてはいかがでしょうか?(^^

 

 

駄文読んでいただきありがとうございました!